この京都には、異常がある――。
その日、青年は間違い続けることを選んだ――。
異常の中に、身を置くと決めた。
黎海山探偵事務所に勤める探偵調査員、斎宮椥辻には血の繋がらない姉がいる。
花の高校二年生、十六歳の波羅場囀子。異常な家庭環境か
ら逃げてきた彼女を匿って早一年。
慎ましやかで穏やかで、幸せに暮らしていたその日々は、突然の終わりを告げた。
異常な発熱と手首に出来た大きな瘤、そして身体を這い回るなにか。
意識を失ったまま苦しみ続ける彼女を救うため、椥辻は黎海山探偵事務所へ向かう。
そこには、彼がいるからだ。
全ての異常と常識の狭間、現実と夢幻の間に棲まう異常識――。
黎海山という、異常なる、探偵がいるからだ。
常識と異常、二つの境界を行き来する新感覚ミステリホラー、ここに推参!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 18:00:00
135227文字
会話率:35%
誰しも高校生になれば一度は考える。他人との接し方、将来の自分、興味と関心の模索。神部啓は何処にでもいる普通の男子高校生で、他人や将来の自分に人並みの関心と諦めを持っていた。
切っ掛けは、一枚の紙。
変異した世界の常識と異常な事態を目撃した神
部啓は、彼女の未来に己の全てを投じる。奇しくも昔読んだ漫画の主人公のように、無謀な日常へと―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 00:17:08
10871文字
会話率:28%
死にたい。生きたくない。自分を亡くした私の話。
人には言いたくない、言えない、でも誰かに知って欲しい。理解はされなくてもいい、唯、知って欲しい。
そんな認証欲求と冷えきった私の心の人生。
最終更新:2021-04-26 23:04:47
664文字
会話率:0%