大賢者の称号を持つ人間は世界に三人しかいない。
彼らは魔物から人々を守るため、魔物を限られた領域に閉じ込めることにした。
そんな世界で暮らす少女――スピネ。
スピネは大賢者の一人、カスパールの弟子として生活をしていた。
ある日のこと。
大賢者カスパールは弟子の一人の手によって殺される。『大賢者の魂』を奪われそうになったカスパールは、自らの魂を世界に分断させた。
「一骨と名乗る男を訪ねろ」
と、遺言を残して……。
散り散りになった師匠の魂を供養するため、スピネは一骨を訪ねることになる。
なんと、彼は大賢者の子供だった。
動き出す世界のために、大賢者の弟子と子は、力を合わせて魔物に挑んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 22:07:07
18952文字
会話率:44%