連峰の峡谷に位置する、小さな村、そこには、平和に暮らす人たちが住んでいたが、かれらにはひとつ避けがたい困難があった。大きな森を有するこの場所は、自然に恵まれている反面、その自然こそが大きな障壁であった。森に棲むオオカミが、幾度となく、村を襲
うのである。そんな中一人の少年の持つ能力に人々は多大な信用を寄せてかれを尊重した。かれは、オオカミの襲撃を予知できる能力を持っているのだという。人々はそれを信じた。もともと争いごとを知らぬような、村人たちである。ある、収穫祭の日村人は挙って、歌い、踊り、酒を酌み交わしていた。そんな中にオオカミたちが現れる。少年ははたして村人を救えるのだろうか・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-01 20:34:40
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会話率:28%