平成二〇四三年の春。
父親に自分の存在を否定され、捨てられた少年―――――永翔(はると)は高校一年生になった。
6歳のときに捨てられた永翔は、母親の弟の所に預けられた。
永翔は、悲しむことはしない。嘆いたりしない。
ただ、“笑って”現実を受
け入れた。
そんな彼の日常は、二人の“王”によって崩れた。
自らの身の内に宿り、この世の源である禁書、“森羅万象”の存在を知る永翔。
彼の前に現れたのは、紅の少女――――璃音(りおん)は髪を靡かせ太刀を振るう。
「お前がこの世の源である禁じられた書物、“森羅万象”をもっている」
「お前には、死んでもらっては困る。」
自らの運命(さだめ)を知った永翔は何を思うのか―――――…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-29 08:09:13
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