かつて、超能力と謳われ、ごくわずかしか持っていなかった人ならざる力は、ほとんどの人間が持つ事が出来るようになった。
極東では、巨大な人工島が造られ、能力者の強化の本拠とした。
その一画、能力者が最も多い区画は、能力者の存在の大きさと、
能力を持たないものからの畏怖の意を込めて、『魔人街』と呼ばれた。
その魔人街で高校生として暮らす霧ケ峰 紫苑には、もう一つの顔を持っていた。
『コード・ゼロ』。
この島で暗躍する、対能力者のための、『能力者を超える能力者』で構成された独立特殊部隊。
正直出来ればそんなに働きたくない紫苑だったが、事はそう上手くいかない。
能力者の最大の脅威である『狂魔化』と『悪魔』の出現。
更には他勢力との衝突も激化していく。
これは魔人街で起こる、霧ヶ峰 紫苑の波乱の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-14 20:44:21
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会話率:51%