婚約破棄を言い渡されると同時に、己の所業、そして実家の横暴を暴かれ、断罪を受けることとなった西大公家令嬢ライナ・クルーダ。
家名を取り上げられ、貴族としての地位も名誉も、何もかもを失うことになる。
そんな彼女の物語の影で、これからある筈だ
った未来を大きく崩された、一人の女性が居た。
順調な人生を歩み、これからも幸せを感じながら歩み続ける筈だったというのに。
彼女の名前は、セリンサ・ザルス。
ザルス侯爵の妻であり、クルーダ西大公家の娘、ライナの異母姉である。
彼女が歩む、思わぬ事で歩むことになった驚きと幸せに満ちた人生はどんなものだったのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-21 21:41:07
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会話率:30%