八つの領のひとつ、水の領の守精の姫として迎えられたシュリン。
十五の祝い日を境に、正式に守精の姫として公務に携われるかと思われていたが、<印無し>であるシュリンに向けられる視線は冷たかった。
官吏たちの賛同を得ずして公務が
務まるはずがないと考えたシュリンは、みんなに守精の姫として認めてもらうため、火の領の姫を歓待する役目を引き受けることになった。実は、今回のことをきっかけに、火の領との貿易を再開させようとしていたのだ。
そのため、火の領の姫に水の領の素晴らしさを知ってもらおうといろいろ策を練るシュリンだったが、火の領の姫はシュリンを嫌っているのだった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-03 18:49:34
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