高校に通う学生、|霧摘 瞳〈きりつみ あきら〉はある夜、日常とは違った体験をする。
風の無い海、動かない時計、停電する住宅街。
どれも偶然で、どこか不自然で、しかし自然だった。
―――何かがこの町に起こっている、そんな気がする。
そんなこ
とを思いつつも、瞳は自宅のベッドの上、迫り来る睡魔に身をゆだねる。
翌日、連続殺人犯の殺人事件が起こる。
内容は、指名手配中の殺人犯が、惨殺死体で見つかった、らしい。
日常とはかけ離れた内容、何の変哲も無い自分たちには、おおよそ関係ないはずのその事件。なのに瞳は違和感を感じずにいられなかった。
その違和感に駆られ、犯行現場に訪れた。
―――其処には、血だまりの中で静かに佇む、少女の死体があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-28 17:57:49
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会話率:4%