――関東文化学術研究都市、登美ヶ丘市。
関東地方の湾岸沿いに開発中であるこの街は大規模計画都市である。
登美ヶ丘市の開発は十八年前に国土交通省主導による国家プロジェクトとして計画された。
その後、十二年の構想期間を経て、六年前から
本格的に都市開発が始まる。そして現在もなお開発途上である。
登美ヶ丘市は最先端の科学技術を集めた文化都市を標榜し街づくりが行われている。
技術、芸術、学術の三つを『基本三術』とした三つのセクターと、居住区を合わせた四つのセクターに大きく分けられ地区整備が進められている。
それぞれのセクターではそのテーマに応じた企業や施設を積極的に誘致しており、数多くの建物が急ピッチで建設されていた。
『技術セクター』ではベンチャー企業や大企業の技術開発施設を中心に誘致が行われ、『芸術セクター』では西洋、東洋問わず世界中の言語芸術、造形芸術、音響芸術、総合芸術を観劇したり学ぶことが出来る。
また、『学術セクター』では一般市民の教育施設はもちろん、教育機関を中心とした基礎研究が行われている。そして、その研究や開発成果を積極的に街で試験していた。
安全性と有用性が認められた技術や研究はすぐに街に取り入れられ、居住セクターでは新し技術を取り入れたインフラ整備や施設の建築が行われる。
日々更新される最新の生活環境が集う街は、新しい文化の発信地として注目され始めていた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 20:33:44
49883文字
会話率:32%
人工冬眠技術によって人類の大半が眠りに就いた世界。安住の地『都市』を舞台に、『コネクター』と呼ばれるアンドロイドが繁栄する近未来。
全世界的な人工冬眠計画が実行されてから時が経過したある日、鈴白流はたった一人、目覚めることのない眠りから目
覚めてしまった。
孤独の世界に、自分を放り込んだ張本人がいる。
それを知った流は、犯人を突き止めるために『都市』を奔走し―――、そして、人工冬眠計画とはまったく別の、とある計画の全貌を知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-07 11:00:00
114654文字
会話率:40%
主人公とその仲間たちはとある大規模計画に巻き込まれてしまった。しかし、そんなものおかまいなしで好きにやりまくっている彼らのたどり着く未来とはどんなものなのか。まずは彼らの日常を覘いてみよう。
最終更新:2018-01-28 16:48:09
3285文字
会話率:71%