ここは私立聖(セント)白神学園。
幼学部から大学部までの一貫校。
しかも私立なのにも関わらず、授業料、及び学費がかなり安いことで有名。
そのため競争率が高い。だが、それなのにも関わらず入学希望者は後を絶たない。何故ならこの学校を卒業したもの
は一流企業への入社を簡単に出来る。否、『私立聖白神学園卒業』というだけで各社からオファーが来る。
何故そこまで聖白神学園の知名度が高いのかというと、上にもあるように授業料や学費が安いこともそうだが、この学園の卒業生、在学生が幾つもの功績をあげているからである。
企業の発足しかり。
ノーベル賞の受賞しかり。
国会の議院の過半数が卒業生であることしかり。
警視総監が卒業生であることしかり。
その他にも数多の功績を残している事からこの学園の知名度は世界でもトップクラスなのである。
この学園への入学方法はただ一つ。
この学園の学園長に気に入られることである。
学園長に気に入られること。
これは至極簡単な事であり。
至極難しいことだった。
金銭では気に入られることはない。
その人間の内側を見せたものが勝者となる。
この学校では成績も経歴も家柄も関係ない。
学園長に気に入られた勝者だけが入れる楽(学)園。
この物語はとある一組の兄弟とその仲間達の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-12 11:12:01
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会話率:7%