大学に入学したばかりの青木玉緒は、彼女がほしくて「デートクラブ」などどいうサークルに入会したはいいものの、いっこうにデートの実習の気配はない。がっかりしてやめようかとおもいはじめた夏休み、待ちに待ったデートの実習が始まった。喜び勇んだのもつ
かの間、お相手は老人ホームに入居している七十九歳のおばあちゃんだった。デートクラブというのはボランティアだったのかとがっくりきた玉緒だったが、がっくりどころか、つぎからつぎに大変なことになっていって大汗をかくことになる。気弱でお人よしの玉緒の、「だれか、なんとかしてくれないかなぁ」というつぶやきが聞こえてきそうなおはなしです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-04 13:00:00
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