魔王の殺害。仇討ちされた勇者。
ニンゲン族と魔族の間で勃発した『クローバー戦争』の残り火は未だパルテル大陸で燻り続けていた。
魔族領北東に位置するイニジオの森では、「木こりさん」と呼ばれる男が一人、俗世から離れて木々の伐採を行って
いた。何も変わらぬ景色。何度も行ってきた作業。惰性に身を任せて作業を終えた男が一息ついていると背後から声をかけられた。
「あなたが木こりさんですか?」
『秘宝』を探しているという女冒険者の一言は、彼の平凡な人生を血に染め上げるのであった。
一方で、同じく魔族領の小さな町、アーラ町。そこでは一組の男女が新たな旅立ちを迎えようとしていた。
男の名前はジルヴァン。吸血鬼である彼は冒険者ギルドでも有数のA級冒険者だ。その隣に立つ女、リチアは大陸一カワイイ冒険者を志す新米冒険者。
彼らもまた秘宝を目指していくことになるのだが、その道筋は何度も死線を掻い潜るほどに困難なものだった。
そして、二つの物語は神の悪戯に巻き込まれて交差する。
神の成した悪行。
『召喚の儀式』。
開かれる異世界への扉。
それはパルテル大陸を崩壊へと招くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 19:41:23
80798文字
会話率:24%
今日も
明日も
明後日も
最終更新:2023-07-22 07:33:14
234文字
会話率:0%
病室の窓から眺める空。
眺める景色。
変わらぬ景色だというのに、
違って見えるからとても不思議。
そんな、とある入院患者のお話です。
最終更新:2022-09-09 09:11:07
551文字
会話率:0%
ここはシナプス交差点。変わらぬ景色、変わらぬ匂い、変わらぬ風―――。風車(かざぐるま)がよく回る。交差点と名の付くとおり、この交差点からはそれぞれ4本の道が伸びている。
しかし、交差点に立ってどの方向の道を見ても、最終的にどこへ辿り着く
のかは分からない。道の途中までは視界に入るのだが、奥の方は靄(もや)がかかっていてよく見えないのだ。
そんな交差点の中央に風車が1つポツンと立っており、どの方向から吹いてくるとも分からない風を受け、カラカラと小気味の良い音を立てて回っている。
これはそんなちょっぴり不思議な交差点での物語―――。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2019-07-10 17:45:46
10432文字
会話率:34%
忘れられた物語、不死鳥の骨の眼孔で微睡む
廻る世界、変わらぬ景色
時は進めど先の確かな未来
終わらぬ変わらぬ物語は只、時を数える
己を運び去る不死鳥と共に終わらぬ詠を紡ぐ様に
最終更新:2016-06-17 21:31:48
587文字
会話率:0%