人が死を迎えた時に必ず行きつく三途の川には関所がある。みんなを受け入れ善悪で振り分ける能力があるヨミがいるのは壱の関所だ。ヨミは世見であり、黄泉でもある。ヨミが判断を迷う者が振り分けられるのが弐の関所になる。そこでは本人と一緒に人生を振り返
って、その結果から裁定を下すのがゴクである。ゴクは獄でもあり極でもある。川を渡った者を振り分けるのはムクロの役目であり、罰を与えるのは奈落、炎鬼、氷鬼とその配下の鬼たちだ。
ここでは弐ノ関所でゴクによって『なぜ自分が罰を受けなければいけないのか』を知らしめる様子を描いている。
法を犯すことだけが罪ではない。
それ以外にもたくさんの罪がある。
私たちは果たして現世で一つの罪も犯すことなく一生を終えることができるのかを考えたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:51:46
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