とある女。彼女は毎晩、そして時には日中でも自宅で起こる心霊現象に頭を悩ませていた。
「もう、もう耐えられない……」
「やあ」
「あ、あなた……え、それは、カメラ……?」
「ははは、いやぁ、悪いと思ってたんだよ。僕は霊感がないみたい
で君ばかりが怖い思いをしてさ……。まあ正直、心霊現象なんて信じられないけど、でもこれ。このカメラを家中に取り付けて、それで撮れた映像をテレビ局に売り込んだらいいんじゃないかなって思って。ほら、逆転の発想ってやつだよ。むしろ心霊現象が起きてくれー! って思うようになるかもね。はははははっ、はははははははっ!」
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最終更新:2024-06-18 16:00:00
1474文字
会話率:68%
自分ばかりがいつも駄目で、誰かの迷惑で、自分が消えたら喜ぶ人のことを考えては気が楽になる。でもきっと、そんな事はなくて、ねぇ、もしそんな君に、消えてしまいそうな君に会えるなら、君の存在に気がつけるなら。
心から、君に会えて良かったよ。
最終更新:2023-12-26 22:13:14
528文字
会話率:48%