「私はそなたとの婚約を解消したい!」
社交シーズン終わりの、王家主催の晩餐会と舞踏会。
その舞踏会の開始直前に、わたくしの婚約者の王太子殿下がやらかしました。
王太子であり続けるためには、次期国王として即位するためには筆頭公爵家の公女
であるわたくしとの婚姻が必要不可欠だと、わたくしも陛下も王妃様もあれほど念押ししたのに、結局こうなるんですのね。
それで?どうせ真実の愛がなどと仰るのでしょう?
そしてわたくしの有責を狙って冤罪でも仕掛けるのでしょう?
「いや、そなたの責は一切ない!むしろ私の有責でよい!」
えっ?
「この騒動の責任を取り、私は王太子位を返上する!」
えっえっ?
「そして王家にとっても醜聞であるから、私は除籍して頂いて王家にも瑕疵を残さぬようにしたい!」
ええっ!?
そこまでして貫きたい“真実の愛”とは何なのか。
殿下の呼ぶ声に応じて彼の隣に立った人物を見て、誰もが驚愕し騒然となった━━━!
◆またしても思いつきの衝動書き。固有名詞は一切出ません。
そしてまたもやセンシティブなテーマを取り上げちゃいました(爆)。
◆全4話、およそ9000字ちょっと。話の区切りの都合上、各話の文字数がバラバラですのでご了承下さい。
分割して投稿するのは「引き」の効果を狙ってのものです。あと一話あたりの文字数減らすとその分読みやすいので。短編で25000字とか読んでられねえ、って人は是非。
◆これは恋愛。異世界恋愛です。誰が何と言おうとも!
◆例によってアルファポリスでも公開します。同じ話数で、多分同時公開になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-14 19:00:00
8524文字
会話率:43%
国中の市民が憧れた英雄職〈獣滅士〉。魔獣狩りを生業とした彼らのホーム〈獣滅士ギルド〉は、権力を求めるあまりに今や在職員から金を貪るブラック企業と化した。法外な契約解除料も支払えず泣く泣く仕事を続ける彼等に、一つの朗報が入る。
「『善』有る
ところに『財』有り。『財』有るところに『名声』あり。故に、全ては濁りなき『善』から始まる。我と等しく富や地位を捨て、零から踏み出す勇者を求む」
「勇気ある一歩に必要な費用は全て肩代わりする」と記載された要項に、獣滅士を含めた大陸中の人間は歓喜の声を上げた。
そして迎えた次期公爵主催の選抜会。群がる勇者達の中に異なる過去を抱え、大いなる未来を見据える者どもが集う。
ある者は英雄となるため。
ある者は家族のため。
またある者はーーーー。
全てを捨てた彼、彼女らに待ち受けるのは、自由の前に立ちはだかる過酷な未来。それでも追い求める目的のため、戦い続けていく。
これは、そんな夢追い人達がいつの間にか世界を変えてしまう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 21:45:58
1749文字
会話率:35%