この作品は私のエッセイ(体験版)です。
私の前をすれ違って消えたあの時の客達が、この一冊に載せてあります。
体臭の香る街でだった。
阪神タイガースの野球帽にリュックを背負い、手にはコンビニの袋をぶら提げたマスク姿の中年男が店から出て来る
。
ここは台東区の、通称『山谷の Doya Gai』である。
そこの「側溝通り」に、一軒のサインボードの割(ワレ)れた垢抜けない店(コンビニ)がある。
この店は、日雇い労務者・路上生活者・ブルーテントの住人・生活保護受給者達が買い物に来る、『憩いと笑いの明るい店』である。
では本編に進みましょう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-07 05:50:50
106212文字
会話率:54%
夜中に雪が降って翌朝山は銀世界になった。朝食を食べさせてもらった三人は道の分かる所まで山林労務者に案内してもらった。山林労務者と分かれて山を下っていると新しい熊の足跡を発見してパニックになってしまう。
最終更新:2019-05-09 21:46:18
7454文字
会話率:62%
三人に山林労務者に出会うという奇跡が起きた。下山する道を教えてもらったが、既に下山する体力をなくしていたので山林労務者が宿泊している小屋を捜し当てて泊めてもらうことにした。小屋では快く泊めてもらうことができたし、夕食も食べさせてもらえた。
最終更新:2019-05-08 22:41:36
10743文字
会話率:46%
昭和四十年代半ば、十一月の下旬、男子二名女子一名の高校生が奈良県と三重県の県境にある池木屋山に登ろうとした。一日目は登山口までバスで行き、宮の谷の出合にテントを張って泊まった。二日目は宮の谷を遡って行き、当初予定したルートとは違ったが、何と
か県境稜線に出て登頂することができた。帰路は別のルートを選んだために途中で道を失ってしまい、山中でビバーク(露営)をする破目になってしまった。予備の食糧は既に食べてしまっていたし、水も残り少なかった。夕食なしで迎えた夜は寒さとの戦いだったが、何とか夜を過ごして夜明けを迎えることができた。三日目は元来た道を引き返し、池木屋山へ戻った。昨夜眠れなかったこともあって頂上で休んでいたら暖かい日差しを浴びて眠ってしまっていた。日が傾きかけた頃に目を覚まし、降りる道を急いだが、ここでもまた道を見失ってしまった。水や食糧もなく、再びビバークをする体力も気力もなくしてただ山の中をさまようだけになった。万事休すと思われた時、偶然にも山林労務者に出会うことができ、小屋に泊めてもらい、食事までさせてもらった。その夜は雪が降って、もしもう一度ビバークをしていたら恐らく三人とも駄目だっただろうと思われた。翌朝、途中まで道を教えてもらって帰路に就くが、途中で新しい熊の足跡と思われるものを発見してパニックに陥ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-23 19:50:48
5352文字
会話率:42%
道端に倒れている労務者を僕の視点で綴った詩。
最終更新:2016-12-13 00:00:00
439文字
会話率:0%