直人には心に深い傷がある。
それは高校時代のことだった。
初恋の他校の彼女をいつも見かける電車でのこと。
その日はたまたま学校に遅れ、急いで乗った電車に偶然にも彼女がいた。
直人は思い切って話し掛けた。
が、運命は皮肉なもので、偶然乗った電
車が脱線事故を起こしてしまい、死者が多数出てしまう。
直人は幸運にもほぼ無傷だったが、自分の盾のようになって亡くなった男性がいた。
それ以来、初恋の彼女を見かけることもなくなり、直人は死んだような気分で堺市のとある大学に入学することとなった。
地下鉄の駅から大学の間に一つの理髪店だあった。そこの店主である美しい女性。彼女はこれまで会った中で二番目に美しかった。
彼女に惹かれる直人。そして、彼女には昔死に別れた夫がいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-24 18:54:10
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