身分の差を乗り越えて、自国の王との愛を成就させた子爵令嬢キャロライン。
でも、あと少しで神にも認められた夫婦になれたという所で、二人を引き裂く出来事が起こってしまった。
比べ物にもならない大国である隣国からの突如とした宣戦布告。
それを宣言
した隣国の皇帝の隣には、皇帝の愛を一心に受けて立つ、愛しい夫の元・婚約者。
行方知れずになっていた彼女がなぜ?
「貴女のせいで、私の全ては奪われた!」
結果の知れていた戦争はすぐに終わり、キャロラインを待つのは民達の喜びに包まれている処刑台。
キャロラインの命は後、二日。
※『程度の違いはあっても皆が悪いことをして、それでいて最後には各々の願いを叶える』という状況を作りたい、と思い書いた話になります。
ですので、結末を不快に思うこともあるかと思います。御留意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-01 18:16:38
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会話率:23%