自分なんて不要な人間だ。無駄で駄目な、無駄目人間だ。
そう考えているカナメは、学校では友達もおらず、家に帰れば優秀な妹に足蹴にされたりまでする毎日だった。
ある日、カナメは『リリアル・ガーデン』の噂を聞く。
なんでも自由になる夢のような世
界。ただし、現実世界には二度と戻ってこられなくなる。
怪しくはあるものの、甘美な響きに惹かれたカナメは、リリアル・ガーデンの世界へと足を踏み入れることにした――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-12 19:04:37
94580文字
会話率:26%