大学一年生の丹下守は、旅行先の上海で、中二の時に行方不明になった元同級生の、維名武志と偶然出会う。守は武志のペットのカメに興味を持ち、二人で上海郊外にできたばかりの花鳥市場へ。
突然降りだした激しい雨。その中に質感の違う黒い何かが浮かび
上がる。それは五年前、武志がいなくなった神社の境内で見たあの黒い『靄』だった。そして――武志は再び忽然と消えた。
*1999~2001ぐらいまでの世紀末のお話。ローファンタジーです。
*東洋思想を扱っています。特に中国が苦手な方はご注意ください。
*専門用語(生殖系は有るがエロ系は無い)が多数出てきます。
*独自設定、個人研究を多く含んでいます。世間一般で事実や通説といわれているものと違う場合があります。
不慣れで至らない点も多々あると思いますが、どうぞよろしくお願いします。何とか最後まで書き切りたいです。
*2016/12/15 表紙作りました。イラストを使っています。苦手な方はお気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-15 22:00:00
468711文字
会話率:44%