「ここは……どこ?……私は……誰?」
記憶を失った少女は気がつけば見知らぬ街中に一人で佇んでいた。そこは人気のない廃墟のような街。突然、青空より貫く光の柱が出現する。その光に心が暖かくなるのを感じた少女は導かれるように一歩を踏み出した。
そんな光に誘われた少女の前に出現した赤い扉。開いた先は全く別の世界。無機質な高層ビルの群れ、澱んだ空、人で埋め尽くされた路。
「私……ここ知ってる?」
光へ向かう途上に次々と現れる赤い扉が見せる景色に少女の記憶は刺激される。記憶喪失の少女の記憶を求める旅が始まった。
果たして少女は記憶を取り戻すことができるのか?
いったい光の柱の元で少女を待ち受けるものとは?
これは一人の少女の追憶《ものがたり》……
※ロビベルβ小説大賞参加作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-11 19:18:57
5479文字
会話率:32%