胸を張って言おう、私は所謂【モブ】である。
私が『乙女ゲーム』の世界での「その他大勢のひとり」だと気付いたのは、五歳の誕生日だった。
『乙女ゲーム、何ソレ、美味しいの?』
与えられた覚えの無い「スマートフォンに似た端末」を手に入れた時、
【彼女】だった過去を持つ【彼】は決意する。
「この世にレベルという概念が有り、それが日常生活に直結するなら、上げるしかない!」
前世ではアラサー腐女子OL、この世界では平凡(?)な男子。
乙女ゲームの攻略男性陣等と、彼等に夢中な女子達を横目に、己を磨くだけの簡単なお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-21 16:55:27
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会話率:7%