天才的な詐欺の技術を持つ青年……ソフィントは大貴族相手の大仕事を見事成功させ二千万Gという大金を仲間たちと手にした。成功感に浸るソフィントたちだったが、彼らを捕らえるために現れたのは歴代最年少で副騎士団長という立場に至った若き女騎士カトレア
だった。
彼女の圧倒的な力を見たソフィントの仲間たちは彼を見捨てて逃げることを選択。仲間たちに見捨てられたソフィントは騎士たちに囚われ極刑を宣告されることに。そんなソフィントにカトレアはある取引きを持ちかけた。
「お前が優れた詐欺師というのならば、賢者になってみないか?」
カトレアは国王から魔法の才能がからっきしの王女のために優秀な師を見つけ出すように言われていたのだ。しかし、国王が望んだ賢人は既にこの世を去っていた。
それでも国王から与えられた仕事に失敗してキャリアに傷を付けることを嫌ったカトレアは一つの策を考えついた。それこそ、詐欺師であるソフィントに賢者を騙らせることである。
成功すれば命は助かる。そんな博打を持ちかけられたソフィントは悩みつつも承諾。偽りの賢者として第二の人生を歩み始めることに。どうせすぐバレてしまうと考えていたソフィントだが、意外にもすんなりと受け入れられてしまい、挙げ句の果てには王女に気に入られることに。
ついでに国王にまで宮廷魔術師にならないかとまで言われる始末。バレたら即死刑なんですが…………。
これはそんな詐欺師と出世欲に塗れた女騎士や天真爛漫な第二王女と共にいずれ世界を救う…………かもしれない物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-21 15:03:40
7397文字
会話率:55%