王国騎士団に入ってから五年、俺は出世もできずずっと下っ端としてこき使われていた。毎日上司からは嫌がらせを受け、実戦のときは囮にされる。食事の用意から汚物処理まで、雑務はすべて俺の仕事。自分の部屋に帰る機会が少なくなるほど過酷な業務の割に給料
も安く、俺は精神的にも肉体的にも限界を迎えていた。そんなある日、俺は軍と同等に戦えるとまで噂されているSランク冒険者に拾われる。彼女には生活力がまったくなく、それを俺に支えてほしいらしい。騎士団の仕事に比べれば億千倍マシな業務に、桁外れの給料。俺は彼女の要求を受け入れ、実質ヒモへと転職することにした。最強の隣はトラブルが絶えないけれど、彼女と共にいればそれも可愛いもんだ。俺は今日も家事をこなす。彼女に喜んでもらうために――――。
※ツギクルブックス様より1月10日に書籍として発売されます。そちらもよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-17 20:59:31
195273文字
会話率:41%
あるクリスマスの夜。飼い猫をコートの中に入れて歩いているとトラックに轢かれて死んでしまう。
朦朧とする意識の中飼い猫の無事を祈るが最後に見た姿は力なくぐったりと横たわる飼い猫の姿だった。そして意識は刈り取られる。
再び起きるとそこは森
の中だった。手足はちゃんと動くし、土の冷たい感じも分かる。
訳が分からなく周りを見渡すと、すぐとなりに全裸の美少女がいた。
そして、そこから主人公と少女の旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-07 19:00:00
89763文字
会話率:28%