一人目、風の町の貴族。
二人目、文明先進国の殺し屋。
三人目、山の中の獣。
四人目、炎の村の踊り子。
五人目、水の街の漁師。
六人目、森の中の狩人。
七人目、支配された国の奴隷。
八人目、光の国の王子。
そして、あと一人。
九人がそれぞれに
主人公で、九人で一人の主人公。
思考はあらゆる方向に飛び、意思はやがて集結する。
世界を巻き込む運命は、ただ一人の、古代の神が望んだもの……
全ては一つの死から始まった。まるで、子蜘蛛が親蜘蛛を喰らうかのように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-13 19:27:13
27908文字
会話率:36%