師が召喚魔法を行使したせいで現れた【ラピシュエル】は師と認可した王だけではなく王城を破壊した。そして一夜にして王都が火の海に包まれた。召喚から2年。やっとの思いで自身の中に封印したラティカは数年後、封印の限界がきたことを知る。封印した【ラピ
シュエル】と自分を同一化させて自死すること。それがラティカの出した結論だったのだが──。同一化ではなく互いに納得した上の同一化契約で命を繋いだラティカと【ラピシュエル】が目覚めた時、そこは200年後の世界だった。これは、目覚めたら聖女に祭り上げられていたラティカとその原因となった【ラピシュエル】そして、200年もラティカを待ち続けた一途な男。3人の旅路のプロローグ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 20:46:16
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会話率:15%