猫の獣人であるにゃん太は、人族のじいちゃんに教わり、錬金術師となった。
不思議植物アルルーンや犬族のケン太とともに忙しくも充実した日々を送っている。猫の錬金術師は有名になり、新聞にまで取り上げられた。
にゃん太はいつしか、だれかのた
めに錬金術師を行いたいと考え始める。
自分になにができるか、そして、世界の在り様の解明でもある錬金術の研究を一歩一歩進めて行く。そんなにゃん太を多くの者が支える。
才能ある錬金術師と、伝説とまで言われた不思議植物、そしてのほほんとしているけれど真心ある新米錬金術師、三者の気持ちが籠ったやさしさで形成された箱庭、それが猫の錬金術師工房だ。
そこから生み出されたものが、人々の役に立っている。
ちょっと不思議で、でも、特別でない日々。きっと後から思い返せば、心温まるかけがえのない毎日だ。
※動物が人のように暮らしている物語です。人間はあまり出ません。
※名前は「うさ吉」「ハム助」のような感じです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-24 21:33:26
398173文字
会話率:43%
仕事に疲れきった翔は、かつての親友に出会う。
彼と過ごした楽しく、懐かしい日々はあまりに遠い。あのころのように笑えなくなってしまった翔は、目覚めるとまったく知らない場所にいた。
まわりを取り囲む見も知らぬ草木。あたりを探索したという友人が持
ってきた見慣れぬ果物。
ーーーここは異世界だろうか。
仕事が気になりながらも、疲れきった翔の体では帰り道も探さない。
親友と二人、すべてから切り離されて、翔は遠い日々の笑顔を思い出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-01 12:00:00
10361文字
会話率:34%