異常が日常な姫武家。
その次男坊、姫武・桜花はそんな生活に正直疲れていた。
彼は普通の青年だ。あくまで精神的には、であるが。
普通の生活を送り、普通の日常を送り、普通の人生を送りたいと願うだけの普通の青年だったのだ。
しかし、世界は彼にそれ
を許さない。異常は彼を逃がさず、逃げてもどこまでも追いかけてくる。
ああ、良いだろう。そっちがそのつもりなら、こっちにも考えがある。
桜花は諦めと同時に決意した。
世界が救済を俺に求めるのならば、俺は徹底した救済を与えよう。
理不尽を踏み躙る理不尽、不条理を踏み潰す不条理、《救世魔王》姫武・桜花の英雄譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-07 20:43:36
22762文字
会話率:38%