四方を海に囲まれた島国で「カクテルの街」と称される地の片隅に在るBar。
そこは私が「叶えた夢」である。
そんな形にした夢の店だが生憎と私だけの貸し切りとなっている。
それは私が設けた「休館日」だからだ。
お陰で私は好きな曲を大音量
で聞きながらカウンターの左側の壁に立て掛けた「忘れえぬ女(ひと)」のジェット版画を見ながら酒を飲んでいる。
ただ本当は版画の片隅に隠れるようにして飾った本当の忘れえぬ女と共に・・・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-08 22:09:16
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会話率:27%