十五歳になると一度だけ、『従魔』と呼ばれる存在を召喚できる世界。
従魔を持つことが成人になるという風習により、召喚は成人式にて行われていた。
その日、マテルという少年もまた、成人式で従魔を召喚する一人であった。
予習の余裕と本番の緊張の狭間
、空気が軽く爆ぜて、マテル少年の目の前に従魔が現れる。
「なんだこれ」
召喚できたのは自意識のある白い水の塊。周囲の大人曰く、それは水の従魔。飲み水を作ることができる従魔であった。
だというのになぜか水が作れない。徐々に明らかになるのは全く別の性質で──。
召喚の終わった翌日、マテルは幼馴染み(♂)と一緒に産まれ育った町を旅立った。子供の頃の夢、『世界の色んな場所を見てみたい』という妄想を形にするために。
※序盤に軽度の下ネタが入りますが、たぶん物語が進むに連れてなくなりますので下ネタタグはありません。必要なら後で追加する予定です。
祝・累計PV数1000突破─2019年8月24日
祝・累計PV数2000突破─2019年11月2日
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-19 00:00:00
157861文字
会話率:35%