夏が終わり、秋のはじめ。
騎士を目指して学院生活を送るステラ・イルフォードは、故あって教会にやってきた。
そして、神父を狙う殺人鬼に出くわした。
ステラと彼女の学友たちは、事件現場に居合わせたことをきっかけに、隠された神話を知る。
―
―世界を見守る偉大なる女神は、一時代に二人、心正しき人間を選ぶ。
そして選ばれた二人には強大な力が与えられる。人々は、彼らを『翼』と呼び、畏れ敬った――
新たな『翼』の誕生を阻もうとする人々が教会関係者を狙っていると推測したステラたちは、神父を守るために行動を起こすのだが……その先で待ち受けていたのは、予想だにしなかった展開であった。
「困ってるのはみな同じよ。俺だって、正直、頭痛がしてきそうだ」
「あんたが頭痛だけなら、あたしはそれに加えて胃が痛くなりそう」
これは、自覚の薄いまま神話の当事者となった少年少女の、青春と戦いの物語。
※以前執筆していたシリーズ作品を大幅に書き直し、ひとつにまとめたものです。続きもこちらで更新していきます。
※個人サイト『海の部屋』およびカクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 19:00:00
665223文字
会話率:44%
大陸の半分を席巻し、もはや元の名が忘れ去られた「帝国」。
国内屈指の有力教会の息子・キリクは、家業を嫌い、帝都で軍人となっていた。今年に入って皇族を守る「皇室師団」に配属された彼は、「氷の女王」と恐れられる女隊長や陽気な少年兵たちとともに
、厳しくも楽しい日々を過ごしていく……はずだった。
初めての宮殿警備の最中に、邪神とされる神様の名を叫ぶ不審者ともみ合ってしまったキリクは、自分が所属する隊の意外な裏の顔を知る。そして、避けてきたはずの宗教闘争と古い神話にまつわる戦いに、巻き込まれてゆくこととなる。
かつて聖戦の一端に触れた少年と、聖戦の中にいた若者たちが中心となって織り成す、殺伐とした日常のお話。
彼らの物語は、第三の神話となるか――。
※『ラフィアの翼シリーズ』(未完)の数年後のお話です。単体で読めます。
※以前「カクヨム」にて公開した同名作品を改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 18:00:00
109958文字
会話率:43%
新たな『仲間』ができ、充実した学生生活を送っていたステラたち。しかし最近、ステラの幼馴染であるレクシオの様子が何やら変で……?
さらに、彼女たちの前にある日突然現れたのは、転校してきた不思議な女の子。かわいい、と学院中で評判で人気の高い彼女
だったが、実はとんでもない秘密を抱えていた。
『ラフィアの翼』シリーズ第四部、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-12 19:30:32
87219文字
会話率:43%