夏が終わると扇風機はどこかへ姿を消してしまう。
最終更新:2023-09-17 07:00:00
480文字
会話率:0%
「父さんは、海にとんでもないお宝が……野望が……ロマンがあるって言ってたんだ!」
「だから言っているじゃない。その海図を寄越しなさい。もしくは私をそこまで連れていくこと。いいわね?」
世界のどこかにあるルイネス島に祖父と暮らす住む少年、シ
ョータは父の形見であるゴーグルを帽子につけている、ごく普通の少年だった。
ある日少年が海を眺めているとエンストしてしまったボートを見つける。気になった少年はそこへ向かおうと自前のモーターボートを操りそのボートのもとへと向かう……。
これは海賊の父を持つ少年とおてんば姫の織り成す海洋ファンタジー、そのはじまりの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-10 00:56:47
8682文字
会話率:39%
視界や音、すべてを閉ざされた空間から、
布に染み込ませた甘ったるい液体を顔に押し付けられて
私は揺れる(モーターボートでも豪華客船でもない)船でここに降り立った。
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最終更新:2012-04-01 22:51:52
366文字
会話率:0%
俺は五歳になった息子、豊と身重の妻、夕子と共に、夜の湖に出かける。月食を自家用のモーターボートに乗り湖面から見るためだ。
社長令嬢の夕子、ひょうきんでおばあちゃんっこの豊――本物のメロンの存在すら大人になるまで知らず、就職活動にも失敗した
俺がこんな生活ができるのも、二人のおかげに他ならない。この幸せを守るために、多少の苦労もしてきたように思う。
いや、これからを考えれば、過去に俺の払った犠牲など、巣から落ちた卵ほどの重さもないのだ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-07 17:00:00
5065文字
会話率:18%