少年には自分自身に自信がなかった。周りの目を恐れた。明日を嫌った。過去の自分に逃げた。叶えたい夢も無かった。不毛な日々の生活に、嫌気がさした。非日常を望んだ。新しい世界になれば、自分は変わることができるはず、そう考えていた。
ーーでも、そ
の夜に全てが変わった。物語はそこから始まった。
「私はかぐや。月から来たの。」
月に文明があるなんて馬鹿馬鹿しく思えるような未来社会。
今から逃げる少年と、自称かぐや姫少女の出会いが、世界を変える。
あの日、2人は誓った。
“ともに夢を見て、ともに夢を描こう” と
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-03 23:13:25
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会話率:30%