まず暗黒通信団の「時間が進む理由と虚数エネルギー」という評論に触れておく。この評論からさまざまなヒントを得た。さらに、多くの物理学関係のサイトを参考にした。あわせて謝意を表したい。
本論はシンギュラリティの実現可能性について、計算機科学の
立場から論じている。
カリー=ハワード同型対応を量子計算に拡張し、ゲーデルの不完全性定理と量子力学の関係性を考察した。
あまりにも広範囲の分野を横断的に論じたため、考察は主に哲学的な議論に限られている。数学的問題点については、専門家諸氏の議論を待ちたいと思う。考察に欠陥があれば指摘していただけるとありがたい。厳しいご批判をお待ちしている。
(2018/7/11月面粒子加速器建設計画を追加)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-18 20:35:55
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宇宙暦(AG)〇一七四年十月三十一日。
地球圏から最も遠い宇宙植民地の一つである木星の衛星エウロパに樹立した木星連合政(ジュピターユニオン)府が、突如地球連邦政府に反旗を翻し独立戦争を仕掛けてきた。緒戦に於いて圧倒的な兵力を誇る連邦軍が
、優位に戦局を進めていたが、木星連合軍による人型戦闘兵器(ヒューマノイドコンバットウエポン)(HCW)の開発及び実戦投入によって、状況は一変した。戦局は混迷を極め、泥沼状態に至った。
宇宙暦(AG)〇一七五年一月十日。火星公転軌道上で地球連邦軍宇宙艦隊とジュピターユニオン宇宙艦隊が激突し、戦端が開かれた。ジュピターユニオン軍のHCWパイロット、ハンス・キルヒマン准尉は、人型戦闘兵器(ヒューマノイドコンバットウエポン)(HCW)イフリートを駆り、地球連邦側の艦艇を次々と撃破していく。そして地球連邦の第8機動艦隊旗艦までも沈める。しかし、地球本国から派遣された増援部隊の放ったマイクロブラックホール・ホーキング放射砲によって戦況は一変し、戦局は逆転する。ジュピターユニオンの中心的存在であるエウロパ帝国の摂政ケルヒェンシュタイナー子爵は、老将アルブレヒツベルガー伯爵を前線に派遣することを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 15:52:59
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