神と交信する特殊能力を持った『聖女』であるソフィア・アードラは、5年前に突如として起きた世界最大の王国の国土2割が漆黒の壁に囲われ、そこから強力な魔物が溢れだして来るようになった現象<大消滅>の原因調査と解決のため、その能力で神に請うことで
異世界より遣わされた3人の勇者達と共に旅をしていた。
しかし彼女は気が付いていた。自分の実力では勇者達の足手まといにしかならないと。それでも異世界人である勇者達に全てを押し付けることが我慢できず無理をして同行し続けていたが、壁も目前に迫ったある日の戦いであやうく死にかけてしまうほどの大怪我を負ってしまう。
そんな怪我さえ魔法使いの勇者は一瞬で治してしまったが、このまま行けばいつか勇者達を死なさせてしまうと悟ったソフィアは、その日の晩に宿の一室に勇者達を呼び出し自らを置いて行くように伝えるが勇者達はそれを了承せず……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 07:00:00
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会話率:68%