人間種族(ヒューマン)を含めて6つの種族が暮らし、地下迷宮(ダンジョン)が発見され、迷宮の中からは無限に魔物が現れ、英雄が存在する世界。
地下迷宮の中には魔物が住み、金銀財貨や、現代人でもなお作りだせないような便利な道具が存在した。人
々は富を求めて競うように地下迷宮の探索を行う。彼らはいつしか冒険者と呼ばれるようになり、その中でも特に華々しい功績を残した者達は9英雄とまで称されるようになった。
冒険者達の活躍は富と名声に彩られた冒険譚として人々の間で語られるようになる。我もそれに続かんと、何の備えも無く危険な地下迷宮に飛び込む少年少女達のために、いつしか、冒険者を養成するための組合(ギルド)が作られるようになった。
少年クラークは、母を亡くした事を切っ掛けに平凡な田舎から出て行く事を決意する。財産も無く、特別な知識も持たない子供の手っ取り早い就職先は冒険者だった。冒険者となるため、クラークは親友のケネスと冒険者養成組合・知恵の女神(メーティス)育成義勇団へと加入する。
冒険者は通常6人程度でパーティを組んで地下迷宮の探索を行う。例に漏れず、クラークもパーティを組んで冒険者見習いとしての日々を過ごしていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 21:34:22
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