姉の事件の真相は、依然として、不明のままだ。
久美は、夏期休暇に入って、母や姉のいなくなった家に帰省して、涙ぐむ日が増えていた。姉を殺し、母まで轢死させる結果を招いた正体不明の人間が許せなかった。
自分も捜査に加わり、一日も早く真相を
解明し、はっきりと決着をつけてしまいたい、そんな沸々とした思いが日増しに強くなっていた。現実には、捜査陣とは別に行動するしかない。牧山や竹添にも内緒で、事件に関わり始める。早速、迷宮に入りかけていた大事件、父親の工場に爆発物を仕掛けた無差別殺傷事件の犯人を特定して、捜査陣をびっくり仰天させる。しかし、久美にも危険が・・・・・・
肩の凝らないエンターテインメント小説。いわゆる「経済小説」的要素はないので、誤解のないよう、おことわりしておく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-20 12:11:58
21971文字
会話率:44%