「生き残れ、そして私の下まで来い」
そんな傲慢ともとれる言葉を残して、そいつはテレビのモニターから姿を消した。
そして、世界は変わってしまった。異形の魑魅魍魎どもーー魔物ーーが跳梁跋扈する世界へと。
その元凶であるモニターの少女ーー彼
女の言葉を額面通り受け取るならば、神ーーから授けられた《スキル》を駆使して魔物と闘い、何時尽きるとも知れない命の炎を日々燃やし続けていた。
ほとんどの人々が諦めて、その世界を受け入れようとしている中でただ一人、神の『私の下まで来い』という言葉を忘れず、『打倒神』を目標に掲げる少年がいた。
その少年の名は、鶴来 仭。彼は、忌むべき神から人々が授けられたスキルの中でも特別な《ユニークスキル》、その名も《虚ろなる剣の創主》を武器に、絶望と哀しみ、怒りと悪意が蔓延る世界を生き抜いて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-21 00:00:00
3400文字
会話率:49%