「君にはぜひ我が国の諜報員として働いてもらいたい。」
――俺はただ、あるアイテムが欲しかっただけなんだ。
VRゲーム全盛期の2XXX年。VRゲームプラットフォーム「FOAM」の台頭により、VRゲームは「共有」という、新たなる価値観
を見出した。各ゲームのアイテムやらスキンやら、はたまたスキル等の能力までもが他のゲームに持ち込めるようになった。
ハジはそれら「FOAM」のアイテムなどを取引する、招待制VRブラックマーケット「FRUIT」でRMT(リアルマネートレード)をして日々食いつなぐ大学生だ。
「FRUIT」に突如として現れたあるアイテムをきっかけにして<ARU World>の世界へとのめり込んでいく。
この世界ではアルマという謎のエネルギーが全てを支配しており、人々は固有の能力「アルマビリティ」を手に入れた。だが、アルマを巡る闇が徐々に世界を蝕んでいた……。
ハジは宗教戦争、種族戦争、大陸全土を巻き込む大戦などに手を貸し、ゲームなのに諜報員としていつの間にか王国に従事することになってしまう。
様々な人々の思惑が錯綜する中でハジは何を思い、いかなる道を進むのか!
「目的のためならやむを得んだろう!」
金に汚い腐れ外道が作る、政治的VRファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 07:00:00
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会話率:36%