セスナ機に乗った三人の乗客の話。
最終更新:2016-07-25 22:50:02
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会話率:45%
休日パイロットの海野は、ある夜先輩で知人の政治学者から、君の軽飛行機でアルミケースを海の彼方に運んでくれと頼まれた。理由は聞くな・言わない、成功・不成功も問わない、君の腕と度胸次第で、成功報酬を出すという。
他人を騙したり危害を加えるもの
でもない、広い意味での人助けだという、一瞬戸惑ったが引き受けることにした。夜間の洋上飛行は冒険飛行志望者にとっては、最高の誘惑であり、めったに味わえるものではない。しかし、その内容は大変なことであることが、後でわかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-14 00:13:29
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会話率:0%
妻沼滑空場を目指すセスナ機は、利根川上空で雨雲に囲まれて、河川敷近くのとある滑走路に緊急着陸した。操縦していた浜野は小さな待合室で、懐かしい飛行機旧友たちと偶然に再会した。いろいろ語りたかったが、着陸操作に神経が昂進しており、気が落ち着くま
で間を取るつもりであった。そのうち眠気に教われ、2,3分後ふと目覚めると辺りは明るくなっていた。しかしそこからはあの旧友たちは出発していた。浜野は自己の脳裏で彼らの跡を追った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-12 01:35:09
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会話率:0%