「だから、魅了スキル持ちの少女だったんだ。それで君に婚約破棄を言い渡してしまった。私の本心ではない。済まなかった。婚約破棄は無かったことにしてくれ。魅了スキル持ちの少女に魅了されていただけのことだから許してくれるだろう?」
「そうですか。
分かりました。婚約破棄は無かったことに、ですね。婚約者に戻るのには、一つだけ条件があります。此処に私の従者が居ます。前髪が伸びていて目元が見えず、顔の分からない従者など不気味だ、と仰っていたあなた様に、これからこの従者の顔を見てもらいたいのです。ええ、条件はそれだけです」
ご都合主義。ゆるふわ設定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:00:00
7138文字
会話率:22%