——「自分のため」と答える声が酷く優しいものに聞こえたのは、多分君が目を背けないから。
「だって、痛くないと思ったら、痛くなくなるんだよ」と君は言う。僕と君では見ているものも、感じているものも違うけど、痛みは忘れていいものなんかじゃないと、
僕は思うんだ。どうしたらそれが君に伝わるのだろう? 「5月16日 傷口と痛みの意味」
※自サイトで連載中の絵と文字と音で紡ぐWeb企画『シノニム-境界の砂時計短編集-』より小説部分の転載になります。(サイトでは他に絵と音楽があります)
URL:http://tanebito.web.fc2.com/synonym/index.html折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-30 23:44:31
17752文字
会話率:57%
――君がとても美味しそうに飲むから、欲しいなって思った。
真面目くんが変人くんに懐かれて、振り回されるシリーズの小話。
※自サイトで連載中の絵と文字と音で紡ぐWeb企画『シノニム-境界の砂時計短編集-』より小説部分の転載になります。(サイト
では他に絵と音楽があります)
URL:http://tanebito.web.fc2.com/synonym/index.html折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-07 23:07:07
3981文字
会話率:50%
「こんな天気のいい日には――」 この後に続く言葉を想像して、そのどれでもないことを変人と呼ばれるクラスメイト"吉川透弥"はやってのけた。そして彼は、僕の中で燻る陰鬱さすらも、容易く吹き飛ばしてしまうのだ。これは4月18日
、よく晴れた日の、昼休みの出来事。
※自サイトで連載中の絵と文字と音で紡ぐWeb企画『シノニム-境界の砂時計短編集-』より小説部分の転載になります。(サイトでは他に絵と音楽があります)
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8353文字
会話率:56%
人の暗い感情に巣食い、糧とし存在する化け物。
「アントニム」
人類はその化け物と戦い続けるもの達を「シノニム」と呼び、徒党を組み戦い続けていた。
歴史の深いその戦いも幾度かの節目を経過し、再び「アントニム」は世界にはこびりはじめていた。
最終更新:2012-02-22 00:44:38
259文字
会話率:50%