とあるダンジョンで生まれたゴブリン娘は、低位の魔物にしては珍しく自我を有していることと特殊な加護を受けていることに目をつけられ、死にかけで魂だけの状態で彷徨っていた『魔王』に体を乗っ取られそうになる。
しかし彼女は強く思った。「こんな短
い一生など、認められない!」と。
彼女の強い思いは、魔王の魂をも喰らい――自らの力の糧としてしまった!
生後数秒で魔王討伐に成功し、その影響でゴブリンから進化を果たした鬼娘は、こう思う。
「ダンジョンの外って、どうなってるんだろ?」
――これは、地上を夢見た小鬼娘が、ダンジョンに封印されていた最悪の吸血鬼とか暴虐の竜王とかを仲間に加え、自らも彼女たちに劣らない力を手にして地上へ繰り出す物語である。
自らの未来を奪われないために鍛えていくうちに、周囲から魔王と呼ばれるようになる……かもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-17 00:00:00
69464文字
会話率:28%