余命宣告を受け、二十歳までしか生きられない運命を持つ橋本美織。
一途に美織を想い、少し不器用だけれど誰よりも優しい心を持つ木下翔馬。
複雑な家庭環境に置かれながら、自分自身の価値すらを軽んずる鈴木梨花。
周りに馬鹿にされようが絶対に夢を諦め
ない、人一倍努力家の山口拓也。
四人の中高生が出会い、恋をして、愛を知り、青春を育んでいく、ありきたりで、当たり前に日常に溶け込む、優しく切ない物語。
「大好きな人が今を幸せでいてくれたらそれでいい。そうしてあげられるのが私だったらいいな、って思う。私にとって人を好きになるって事はそういう事なの」
短編「カンハレ」、長編「かんはれ」になって再来。
誰もが誰かの物語の脇役で、全員がそれぞれの人生の主役。
そんな小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-15 14:22:52
38298文字
会話率:28%
※本作は「カンハレ」の四年後の世界が舞台になっております。
※「カンハレ」特有のこだわりとして行間は敢えて詰めて書いております。
余命宣告を受けながら、翔馬の移植手術を受け、生きながらえてきた美織。
しかし、恋人の死と引き換えに生き
延びた美織の心は“取り残された恋心”と“悪化していく病状との葛藤”に押し潰されそうになっていた。
そんな美織に近付く新たな恋の予感。
病気に対して新たに見つかる処置。
全ての選択肢を目の前に、美織の心は少しずつ、でも確実に変化していく。
シリーズ カンハレ、此処に堂々の完結。
そして取り残されたたった一つの謎は新たなシリーズへと時代を跨ぐ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-31 07:29:40
28125文字
会話率:34%
余命宣告を受けながらも病と闘い生きようと努力してきた美織。
そんな彼女の支えはいつも恋人の翔馬の存在だった。
余命を受けながらも生きる事を諦めず、恋人も手放せず、ここまで生きて来た美織だったが、
残り一年を切った頃から焦りと不安が現れ始める
。
そんな美織と、それを支えようとする翔馬。
二人の恋愛は予想もしない結末へと転がっていく。
「美織の居ない20年を1人で過ごす位なら、10年早く死んでもいいから美織と10年一緒に過ごせる時間を増やしたいんだ」
本作は縦書きPDFでの拝読を推奨します( ´ ▽ ` )
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 17:43:37
11710文字
会話率:26%