エジプト人の青年が自分の国の現状を憂える場面から物語が始まります。その後彼は自分が恋をしていた日本人の美しい少女のことを思い出します。彼女は美しく才能にあふれた少女でした。日本とロシアとの間に戦争が勃発すると、少女は青年に別れを告げに来まし
た。彼女は、日本に帰国して祖国の為に戦場に行くと言いました。エジプト人の青年は怒って猛反対しました。「君のようなたおやかな少女がどうして戦場で戦えるというのか、危険だからエジプトに留まれ」と。エジプト人の青年は出征した経験があり、戦場の悲惨さをよく分かっていました。しかし少女は自分の決心を変えようとはしませんでした。彼女は言いました。「私たち日本人は勇猛な民族であり、死などは恐れません。実際に武器を持って敵兵を倒すことはできなくても、その代わりに従軍看護師として傷痍軍人の看護に身を尽くましょう」と。少女は国の為に、命をなげうってでも奉公する道を選びました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-08 06:17:50
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会話率:4%