始まりは幾千、幾万年も昔――――
【戦神オーディン】は弟である【悪戯神ロキ】の悪事によって【戦神】の神の座を降ろされた。
ロキの責任を自分が背負うことで、【神王ユピテル】に現世での無間地獄の刑に処され、悠久の時を独りで生き抜いた。
オーディンは黄金の槍を携え、世界を駆け巡った。そうして、様々な生き物を目にした。
人類、人のなりをした者【亜人】、人ならざる者【獣人】……、三種族が弱肉強食によって襲い襲われを繰り返していた。
人類は非力であり、亜人にも獣人にも敵うことはなかった。しかし、人類は逃げることで己の命を守り種族を繁栄させ続けた。
亜人と獣人は自然や動物が神の力によって姿を変えた者であり、彼等には種族を繁栄させる術がなかった。その為、この二種族は自然と消滅していくしかなかった――――
時は流れ、亜人も獣人も世界の表舞台から消え去った。そして、世界を渡り歩いていたオーディンは手持ち無沙汰になり、丘の上で立ち尽くしていた。
人類を陰ながら見続けてきたオーディンは想う。
「この世界はとても残酷であり、亜人や獣人が消えたとしても人類に平等など存在しない」と。
オーディンは神界に居るロキに頼み、広大な土地の崖に王国を築いた。青草の生い茂る草原、大地を潤す湖、他国から攻め入られることのないように片側には切り立つ山々を作り上げた。
人類の居ない王国。オーディンは苦しむ者達を救う為、【トバシラ】と呼ぶ十人の従者を集めた。ロキの手助けにより、彼等には神の力が与えられた――――
【大国オーディーン】の建国から百年以上が経ち、国内の人類たちは幸福だった。家を与えられ、食料を与えられ、仕事を与えられ、生きる事に不自由のないその国では争いごとはほとんど起きることが無かった。
オーディーン国の豊かな土地を狙う他国からの進軍。その戦闘の終わり際、トバシラのメンバーであるヴェートは戦地から飛び立つ巨大な竜を見たと言う。
オーディンやロキ、亜人や獣人、神の思惑が交差する異種族戦争が今始まる!!!
(※神話をベースにしているだけですので、実際のものとは異なります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-16 23:15:54
98169文字
会話率:52%
西暦2020年、第三次世界大戦が開戦した。戦争の最前線として戦地となった日本はひどく荒れ果ててしまった。それから10年後の現在、復興は瞬く間に進んでいる。いつ次の戦争が始まってもおかしくない束の間の平和の中で、学生達は新型兵器、通称「
戦闘機兵」の操縦者を目指して訓練に励む。そして、悲劇は繰り返されようとしていた。
21時に投稿予定です。
(現在第一部の表記の変更を行っています。内容については変わりないので、これからも楽しんで読んでいただければ幸いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-17 17:00:00
151356文字
会話率:40%
あるサイトで「やば、英霊」というお題と「ひょっとこ」という要素を入れて60分で書いた即興小説を手直しして完結させたものです。
北欧神話っぽくしてみた。
最終更新:2016-05-29 22:07:42
1770文字
会話率:2%
ラグナロク、それは神々と巨人族の総力をあげた戦い。神々側の長であるオーディンは決戦の直前、昔を思い出していた。
北欧神話の神、オーディンの昔話をお楽しみください・・・
最終更新:2009-11-08 21:36:50
2806文字
会話率:44%