『精神とは、物質である』
今より少しだけ先の未来。素粒子『精神子』が発見された後、世界各地で人一人が核兵器以上の災厄をもたらす『アバドン病』が流行していた。
主人公・藤間光弘(とうまみつひろ)はこのアバドン病の最終段階。
世界政府グリーン
アースによって実験動物のように育てられ、十六歳の若さで殺される予定だった。
しかし処刑の当日、テロリストの協力の下、幼馴染の巽明日美(たつみあすみ)が救出に現れる。
合流こそ成功したものの、杜撰な計画は綻び、二人はグリーンアースから攻撃を受ける。
元より捨て駒となる事を覚悟していた明日美は、自らの命と引き換えに光弘を逃がそうとするが――
その先で、彼は『地球(テルス)』と名乗る不思議な少女と出会った。
それこれそが、彼の人生の始まり。
世界と、宇宙と、全ての真理が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-11 02:13:18
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