『赦されない罪はないという。けれど。償いようのない罪は、あると思う』
それぞれに罪を抱えて生きる、少女と男。二人は偶然に出会い、親交を深めていく。
穏やかに過ぎていく日々のなかで、ひそやかに芽吹く思慕。
けれど、病を得ていた男の余命は、残
りわずかだった。それを知ったとき、少女は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 18:27:06
9632文字
会話率:10%
蝶になる夢を見た男がいた。目覚めた後に彼は思う。現実に思える今こそが実は夢の中であり、自分が蝶であった時こそが本当の世界だったのでは無いのかと。胡蝶の夢――そんな故事とは一切関係なく――目覚めた時、少年は高速道路の上にいた。「どこだここ!?
」戸惑う少年に対し彼の祖父が答える。「ほっほ。見れば分かるじゃろう、車の中じゃよ」「おかしいよ! 昨日は普通に布団で寝たはずなのになんで!? なんで目が覚めたら車の中なのさ!? 犯罪……! 犯罪の臭いがする!」少年の叫びをよそに広島を目指す一行。果たしてそこに待ち受けるものとは? 愛と憎悪の運命を奏でるストーリー、ゴリラ先輩ラーメン子。広島のアヴェマリア編スタート!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-24 22:54:12
619748文字
会話率:34%
理は大破した。辞書は白紙に戻り、テレビは砂塵に呑まれた。表は裏となり裏は表に変わり、メビウスとメビウスの無限軌道は悲嘆とともに絡み合い、やがて無限大数の智恵の輪となって永劫回帰の虚数の中を邁進する。人々よ、諸手を挙げて降伏せよ。すでに勝敗は
決した。驕慢なる凱旋門の行進は純潔の娼婦たちが歌うアヴェマリアの斉唱とともに世界を勝鬨で穿ち抜く。人々よ、寸毫の迷いもなく直進せよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-12 12:01:08
6133文字
会話率:55%