地球に宇宙から円盤が飛来してから八年、経済的凋落から日本は軽く宇宙人に支配された国になっていた。VRMMOの八百万(やおよろず)は宇宙人が地球人にやらせたがっているゲームであり、日本政府も若者にゲームをやることを推奨していた。
八百万で
稼いだゲーム内貨幣は日本円に換金もできるので、VRMMOプレイヤーは職業として認知されていた。
また、ゲーム内のマジック・アイテムも運営を通すことで現実世界に送られてくる。地球の科学水準では作れない、オーバー・テクノロジーの品を入手するためにも日本政府はゲームを推奨していた。
遊太は宇宙人が運営する八百万のプレイヤーをやっている。遊太は祖父から遺贈された湯のみをガチャの景品である強化漁船(海底探査装置付き)と交換する。
さっそく、手に入れた漁船で漁に出る。すると、大手のクランの鏡の騎士団がシー・ドラゴンを艦隊で狩る場面を目撃する。だが、シー・ドラゴンが流した血によりクラーケンが呼び寄せられ艦隊は敗北する。
遊太はそこで水上タクシーだと名乗って、海上に残されたプレイヤーのローサたちを乗せる。だが、それこそが時価十億円にもなる賢者の石を巡る冒険の始まりだった。
はたして遊太は、潮の理、鏡の騎士団、白頭の鷲、の三大クランのどこに味方するのか。暗躍する黒船海賊団の義経の目的とはいったいなにか。漁師プレイヤー遊太の海洋大冒険ここに開幕。
主人公は漁師なので『俺つぇぇぇ』は期待しないでね。
(ノベルアップ+、カクヨムにも掲載)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-29 06:00:00
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会話率:38%