自分が悪役令嬢という位置付けだと気が付いたのは10歳の時だった。
とはいえ、何の特徴もない私が悪役になれるはずもないと、のうのう過ごしていたら、世界の方がしびれを切らしたらしい。
かくて、悪役として機能するのかしないのか、よく分からない私は
、よく分からないままに、理解できない位置に着いた。
出来れば、穏便に婚約を破棄されて、悠々自適に暮らしたい私と、そう簡単に終わらせたくないらしい世界とののらくらとした戦いの日々。
と言うほどのものでもない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-13 18:58:41
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会話率:18%